よくある報道では「待機児童数」、つまり待機児童の数ばかりが着目されるので人口の少ない中央区は目立ちませんが、利用希望者の数に対する待機児童数の割合で比較すると、中央区は23区の中で有数の入りにくい区です。さらに、この傾向は今後も続く見込みで、わたしの試算では2040年の保育ニーズは現状の1.7倍になります。また、保育園に入園できたとしても小学校になれば学童保育があり、こちらの待機児童も深刻です。

 わたしは、この不毛な椅子取りゲームを我々の世代で終わりにしたいと考えています。必要なのは保育ニーズの正確な把握と、そのニーズに基づき着実に整備を行うよう行政に働きかけ、その進捗を厳しくチェックしていくことです。現在の計画は2019年度で終了し、来年度は2020年からの5年間の子育て政策を決める計画が策定されます。この計画が実効性のあるものになれば、状況は大きく改善する可能性があります。これからの5年間のためには、今行動する必要があるのです

 もちろん、数だけを増やせば良いわけではありません。中央区でも保育士の一斉離職や保育中の事故が起こっています。これらが再び起こらないよう、処遇の改善や安全の確保など、保育の質の向上のための取組も不可欠です。